
社長は何度も話しています。
朝礼で話す。
会議で話す。
経営方針発表会で話す。
それでも、しばらくするとこう感じます。
「なぜ伝わらないのだろう」
理念もある。
方針もある。
行動指針もある。
それなのに、現場の行動は変わらない。
そんな経験をされた経営者も多いのではないでしょうか。
しかし、本当に伝わっていないのでしょうか。
私はそうとは限らないと思っています。
多くの場合、社員は社長の話を聞いています。
理念も知っています。
方針も理解しています。
それでも行動が変わらない。
なぜでしょうか。
それは、人は言葉よりも現実を見ているからです。
例えば、
「挑戦しよう」
と言いながら、失敗した人が責められる会社。
「報告しよう」
と言いながら、悪い報告をした人が評価を下げられる会社。
「お客様第一」
と言いながら、数字だけが評価される会社。
そのような環境では、どれだけ立派な理念を掲げても、人は現実に合わせて行動します。
理念が伝わらないのではありません。
理念より強いメッセージが存在しているのです。
それが日々の判断です。
評価です。
会議での発言です。
上司の行動です。
社長自身の姿勢です。
社員は会社の理念を見ているのではありません。
会社が何を大切にしているのかを見ています。
だから理念の浸透とは、言葉を覚えてもらうことではありません。
同じ判断基準を持つことです。
同じ価値観で考えることです。
同じ方向を向くことです。
そのためには、理念を語るだけでは足りません。
理念に沿った判断を積み重ねる必要があります。
言葉は一度で伝わります。
しかし価値観は、一度では伝わりません。
日々の行動の積み重ねによって、少しずつ組織に根付いていきます。
あなたの会社では、理念は掲げられているでしょうか。
それとも、日々の判断の中で生きているでしょうか。

