コラム「大我の一滴」大雨で会社は止まらない、と思っていませんか。
― 災害が起きてからでは、会社を守れない

最近、線状降水帯や記録的な大雨のニュースを目にする機会が増えています。

道路が冠水する。
電車が止まる。
河川が氾濫する。
工場や倉庫に水が入る。

こうしたニュースを見ながら、

「うちの地域は大丈夫だろう」
「災害が起きたら、そのとき考えればいい」

と思ってはいないでしょうか。

しかし、経営者が考えるべきなのは、
建物が被災することだけではありません。

社員が出社できない。

取引先から商品が届かない。

物流が止まり、納品できない。

停電や通信障害でシステムが使えない。

そして、社長自身が会社に来られない。

会社は、建物が無事でも止まることがあります。

だからこそBCP(事業継続計画)で重要なのは、
立派な計画書を作ることではありません。

「何が止まったら、自社の事業は止まるのか」を知っておくことです。

例えば、

・絶対に止められない業務は何か
・その業務は誰に依存しているか
・電気、通信、システムが止まったらどうするか
・主要な仕入先が止まったら代替先はあるか
・社員が出社できなくても仕事を続けられるか
・社長と連絡が取れなくても判断できるか
・資金はどの程度持ちこたえられるか

こうしたことを平時に考えている会社と、
何も決めていない会社では、
同じ災害に遭っても、その後が大きく違います。

災害は防げないことがあります。

しかし、
災害によって会社まで止まるかどうかは、平時の経営によって変えることができます。

BCPは、防災担当者だけの仕事ではありません。

社員の生活を守る。
顧客への供給を守る。
取引先との約束を守る。
そして、会社そのものを残す。

そのための経営の仕組みです。

「災害が起きたらどうするか」ではなく、

「明日、会社が使えなくなっても事業を続けられるか」。

一度、その視点から自社を見直してみてはいかがでしょうか。

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